密葬を誤解している人も少なくない
密葬を誤解している人も少なくありません。確かに、死亡した理由を知られたくないために葬儀を公開しないことも多々あります。それが、密葬の誤解を生む一因になっているのでしょう。しかし、家族だけで静かにお別れをしたいと言う考えから、密葬を選択することも珍しくありません。
また、故人が著名人や企業のトップを務めていたと言う場合、当然ながら葬儀には大勢の人がつめかけるわけです。その場合、身内だけで密葬をしてから、後日あらためて本葬をすることもあります。ただ、一般の人の場合は本葬を行うことはほぼありません。
その場合は、通知状を忘れずに送るようにしましょう。そして、密葬を行った場合、数週間後に故人の友人や知人がお別れの会や偲ぶ会を開催することがあります。これには遺族もできる限り協力しましょう。それが礼儀です。
どんなに健康に気を付けて元気に暮らしていても、いつかは終わりを迎えます。社会に影響を与えるような有名人や偉人、一般人関係なく、命は有限です。そこで嫌でも考えなければならないのが、どんな葬儀にするのかです。
一昔前に比べて、今は葬儀といっても、実に様々なスタイルがあります。家族だけで行う家族葬、個人ではなく他の人と一緒に行う合同葬、火葬や土葬や遺灰を自然にかえす自然葬など、数えきれないくらいの種類があります。
こうして葬儀の種類が増えた理由としては、個人の好みや考え方、残された家族の暮らし方が、時代に合わせて多様化してきたからといえます。現在では、自分が死ぬ前に葬儀の予約をしたり、自分の納得いく遺影のために写真を撮っておいたり、残された家族にやってもらう事をまとめてノートに記しておいたりなどが、世に浸透してきています。自分の死後はこうしてほしいと、しっかり家族に伝えておくことは、残された家族や故人両方にとって、納得のいく良い葬儀をするには欠かせません。葬儀は誰かと比べるようなものではないので、人それぞれのスタイルで良いといえます。